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くちぶえブログ

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新ブログ

実はこっそりブログをリニューアルしておりました。
これからは、こちらをぼちぼち更新していきます。
新ブログ
# by pear_1021 | 2012-01-23 21:46 | ヒビノコト

31

21日で31歳に。
わたしのまわりには、30代半ばの男女が多いためか、自分も勝手にその歳の感覚でいて、
改めて歳を聞かれて、あっそっかわたしは31歳だったと気づく。

お祝いは人生で2回目の『ながほり』。
1回目は、夫の誕生日のお祝いで、今回はわたしの誕生日のお祝い。

料理、お酒は言うまでもなく最高においしくて、
お店に置いてある小物とか器とか随所にセンスの良さが伺える。
お店の広さもカウンターにテーブル2席ほどの決して広いとは言えないこじんまりとしたお店。
だからか、わたしたちがお店にいても、へんな緊張感がなく居心地がいい。

口コミなどでは、大将が愛想が悪いとの書き込みが多かったけど
(もしかしたらまるくまってるのかもしれないが)決してそんなことはなく必要以上に愛想を振りまいてないから? 
でも常にまわりに気を配ばられていて、お弟子さんに指示したり、自ら声をかけてくださったり、
わたしにしてはほどよい距離感でよかった。
口コミだけでなくやっぱり自分で体験することが大切。

それから夫婦ともにお世話になっている満月亭へ。

斎藤先生が亡くなってから、まり子さんのことが少し心配になっていた。
いつも元気で若々しいまり子さんは、『死』とはまったく結びつかなかったけど、
急に死に近づいたりするのかもしれないとか、当たり前にあると思っている『満月亭』がなくなってしまうかもしれないなど、遠い遠い未来のことが、近い未来になる可能性もなくはない。
でもまり子さんは、そんなわたしたちの心配をよそに、「あたし案外しぶといのよね〜」といつもの甲高い声で笑い飛ばし、「あなたにあげたいものがあるのよ!」と四天王寺の骨董市で買った紺色の小さな琺瑯鍋と同じく骨董市で買ったニットのチュニックをもらった。
そしてはっぴぃえんどの曲を聴きながら、いろんな話をした。

まり子さんとは、まだまだずっと世の中のことや映画や音楽や料理の話などをしていたい。

夫は前日までずっと仕事が鬼忙しくて、わたしの誕生日を忘れないように必死だったみたいで笑、
もうほんとに覚えてくれてるだけで充分。

こういった感動や楽しさを一緒にを共有できる時間を、少しでも多く持てたらいいなぁ。
# by pear_1021 | 2011-10-23 14:28 | ヒビノコト

すべてが「自分の記憶」

最近わりと気持ちが安定している。

そのせいかどうかはわからないけど、最近『クリスタルヒーリング』ってものをはじめて体験した。
「最初に何かみてほしいことはありますか?」と聞かれたけど
クリスタルヒーリングって一体何なのか、クリスタルにどんなパワーをもらえるのか体験してみたい
といった感じでうけたので、具体的にはこうなりたい、これをみてほしいってのがなかった。

でも唯一ずっとなりたい自分ってものがあって、
人に何を言われても、心配なことがあっても、不安が襲っても
いつも揺るぎない強い気持ちがあって、
イライラしてる人や落ち込んでる人と一緒にいても
振り回されたりせず、そういったマイナスな気も受け入れて
自分の大切にしたい気持ちは変わらず持ち続けたい。
そんな曖昧なことをヒーラーさんに伝え、いろんな石を体のあちこちに置いてもらった。

でももともとわたしは、どんなことも受け入れられる大きな器を持った人なのだとか。
わたしは、自分が思っている以上に強い人間みたい(笑)


あと最近知った言葉で「ホ・オポノポノ」というのがある。
これはハワイのヒーリング方法で、

「どんな目の前の現実も、100%自分の記憶(潜在意識)の現れである」

ということ。人間は、全ての人や物、宇宙とつながっていて、自分の目の前の出来事は、
自分の言葉や、考えや問題意識とつながっている。
自分の前にどんどん出てくる悩みや問題はすべて「自分の記憶」なんだそう。
その「記憶」をクリーニングすれば、問題がなくなっていくらしい。

そしてそのクリーニング方法がとてもシンプルで
自分の記憶に向かって「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」「ありがとう」
の4つの言葉を唱えること。これだけ。

えっうさんくさい!って思われるかもしれないけど、
最近なるべく嫌だなって感じた時に心の中で唱えてみるようにしてる。
実際どうなのかまだわからないけど、ものすごく冷静になるというかあれが嫌とかこれが苦手とか、そんな風に勝手に思い込んでるだけかもなぁと思える時がある。
つまり自分を、人を許そう、愛そう、ということなんだろうな。

そんな風に自分と向き合えた時は、なにかむしゃくしゃすることがあっても
むりやりお酒を飲んだり、むりやり出かけたり人と会ったりといった「むりやり」なことはぜず、家でゆっくり体があったまるごはんを作ったり、半身浴をいつもより長めにしたりお肌のお手入れを念入りにしたり、映画みたり。自分の体が喜ぶことをしようと思える。

でもこの「ホ・オポノポノ」
かなり突き詰めている人はその人のまわりもみんな問題が減っていくんだそうな。奥深いなぁ。
# by pear_1021 | 2011-09-30 00:10 | ヒビノコト

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

ロンドンで活躍している覆面のストリートアーティスト、バンクシーが監督したドキュメンタリー映画。第83回アカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされていたんだとか。

最初は、バンクシーが自身のドキュメンタリーを作ったのだと思っていて、正直わたしは、ストリートアートがそんなに好きというわけではないし、どうなんだろうと思っていたけど、撮影オタクのフランス人男性が、映画を作るはずが、あるきっかけでアーティストに転身。また撮られていたバンクシーが逆に監督するという展開。なかなかおもしろかったです。
そして、いろいろなアーティストの方も出ていて(私が知っているインベーダーやアンドレも出てました)普段みることができないアーティストがどのように作品をつくっているのか、制作風景などを見ることができて、こちらも興味深いです。


でもこの映画を見て、アートって難しいなと思いました。
なんというか信念を持って、自分独自の手法とか見せ方とか試行錯誤して作り上げていても、
なかなか芽が出ない人もいるし、いいセンスを持っていても成功しない人もいる。
逆に信念もなく、努力もなしに、急に一流アーティストの仲間入りをする人もいる。
何がいいか悪いかと判断できるものでもない。発信者は、社会の情勢など読み取りながら、その時その時の想いをどう表現するのか、楽しみながら苦しみながら考えて創り上げ、受信者は、その想いを受け取った上で共感したり反発したり、自分はどう思ったかを返す。
共感者が多ければ多いほどいいのかと言われるとそうでもないような気もするけど、
そうやって時間をかけて創り上げたものだから、一人でも共感してくれる人が多いほうが創りがいがあるだろう。わたしはアーティストではないので、そのへんがよくわからないけど、
自分の創り上げたもので、ひとりでも感動を与えることができるって素晴らしいなぁ。
そういう仕事してみたい。

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# by pear_1021 | 2011-08-15 17:31 | エイガ

木漏れ日の家で

原題は、” Pora umierac”
「死の時」や「死んだ方がまし」と少し暗いテーマのように聞こえるけど、91歳の老女が愛犬とともに死を迎える前に、人生のこと、家のことをじっくり考え、自分と向き合い決断するとても前向きな映画。

91歳になるアニェラは、ポーランドのワルシャワ郊外の森の中に建つ古い洋館で、愛犬フィラデルフィアと静かに暮らしています。内容はほとんどが家中でのことで、毎日愛犬フィラと会話を交わしたり、窓から両隣を観察するのが習慣というなんてことない日常。まわりから見れば、地味で実につまらない生活と思われるだろうが、そんな生活の中には喜び、辛さ、寂しさ、葛藤いろいろなモノが詰まっています。

この映画は、モノクロで陰影が美しく、木漏れ日の煌めきはカラ―以上に眩しい。光と影をかなり意識的に見せており、ガラス越しの歪んだ像や反射する光など、キラキラした映像は万華鏡をのぞいているよう。
この独特の味のあるガラス窓。アニェラが外の世界を観るときは、いつも窓ガラス越しで、両隣の生活や風景、亡き夫との生活、幼い頃の息子との思い出を映し出し、心の中にも煌めきが蘇ります。

とても静かな映画で、時計の音、マッチで火をつける音、普段の生活の中でかき消されるであろう音が耳の中にすーっと入ってきて、アニェラと一緒にゆっくりと穏やかな時間を過ごしているような、ゆったりした気持ちになります。
思い出のシーンや後半に流れる音楽もやはり美しく、モノクロームにぴったりで、物哀しいような、小さな喜びが芽生えたような複雑な感情が湧き出てきます。


そしてアニェラがとても魅力的。美しく刻まれた皺、91歳とは思えない眼力。身につけているものも上品で素敵だし、鏡の前でワンピースをあてがってニッコリ微笑む姿、電話をとるために、2階の階段からバタバタ降りてくるところなどは、少女のように愛らしい。
また家のこと、家での生活を大切にしていて見習う所がたくさん。
最後のアニェラの決断にも、共感できました。

それから忘れてないけないのが愛犬フィラ(フィラデルフィア)の演技! アニェラの話に相づちを打ったり、電話が鳴ると、アニェラと一緒にバタバタ階段を走り降りるところ、くるくる変わる表情が素晴らしい。そして最後のシーンの表情にはやられました。
猫派のわたしですが、ちょっと犬いいかも。。と思いました。

このアニェラ役のダヌタ・シャフラルスカさんは、撮影時91歳で、撮影後も同時に3つの舞台をこなしたんだとか。ものすごいパワー。

「美しく老いる」ってこういうことなんだなぁ。こんな風に素敵に歳を重ねたいと思える映画でした。それにしても、今回は観客の年齢層がいつも以上に高かったなぁ…


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# by pear_1021 | 2011-08-15 15:43 | エイガ