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ヘヴンズストーリー

大みそかのあわただしい日に、上映時間が4時間38分の
映画「ヘヴンズストーリー」を観てきた。@第七藝術劇場

間に10分間の休憩があるので、合計すると5時間近く映画館にいたわけなんだけど、
最初は、途中で飽きないかとか、お尻痛くなるよな…とか余計な心配をいろいろしてたけど、
結果、長さは感じなかった。でもやはりお尻は痛かった。。

なんというかすごい映画だった。
2010年の「罪と罰」と言われていて、
20人以上の登場人物がつながっていく第9章の物語。
複数の殺人事件をきっかけにして、復讐の先の再生について描かれている。
被害者、加害者、その家族たち。生と死、復讐と贖罪。
皆それぞれに闇を抱えている。
人は本質的に善人でも悪人でもあり、
なにかのはずみで被害者にも加害者にもなりうる。
いろいろいろいろ考えさせられた。

そして何より映像が美しい。
桜、舞う落ち葉、空虚な団地、雪の積もった廃墟、なんとなく哀しげな海辺。
ストーリーと合いすぎていて切ない、映像を観てるだけで泣けてくる感じ。

あと、とても印象的だったのは、人形師の人形劇のシーン。
仕草が実に官能的で、あの世とこの世を結ぶような。
気になって調べてみたら、人形劇団「百鬼どんどろ」さんによるもの。
でも、主催者の方は、上映後、お亡くなりになられたとのこと。
非常に残念。

瀬々敬久監督は、今まで商業映画をたくさんとっていたのにも関わらず
今回は、ほぼ自主的に製作されており、監督がほとんど出資しているそう。
それほどまでに作りたかった映画。その思いがとても伝わり、4時間半以上あっても
長さを感じなかったのは、削ぎ落として削ぎ落としてこの時間になったからなのかもしれない。

観終わったあとは、疲労感があるけど、これは決してストーリーで、ではない。
あと2回くらい観たいけど、時間が…


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by pear_1021 | 2011-01-08 01:17 | エイガ
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