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くちぶえブログ

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イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

ロンドンで活躍している覆面のストリートアーティスト、バンクシーが監督したドキュメンタリー映画。第83回アカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされていたんだとか。

最初は、バンクシーが自身のドキュメンタリーを作ったのだと思っていて、正直わたしは、ストリートアートがそんなに好きというわけではないし、どうなんだろうと思っていたけど、撮影オタクのフランス人男性が、映画を作るはずが、あるきっかけでアーティストに転身。また撮られていたバンクシーが逆に監督するという展開。なかなかおもしろかったです。
そして、いろいろなアーティストの方も出ていて(私が知っているインベーダーやアンドレも出てました)普段みることができないアーティストがどのように作品をつくっているのか、制作風景などを見ることができて、こちらも興味深いです。


でもこの映画を見て、アートって難しいなと思いました。
なんというか信念を持って、自分独自の手法とか見せ方とか試行錯誤して作り上げていても、
なかなか芽が出ない人もいるし、いいセンスを持っていても成功しない人もいる。
逆に信念もなく、努力もなしに、急に一流アーティストの仲間入りをする人もいる。
何がいいか悪いかと判断できるものでもない。発信者は、社会の情勢など読み取りながら、その時その時の想いをどう表現するのか、楽しみながら苦しみながら考えて創り上げ、受信者は、その想いを受け取った上で共感したり反発したり、自分はどう思ったかを返す。
共感者が多ければ多いほどいいのかと言われるとそうでもないような気もするけど、
そうやって時間をかけて創り上げたものだから、一人でも共感してくれる人が多いほうが創りがいがあるだろう。わたしはアーティストではないので、そのへんがよくわからないけど、
自分の創り上げたもので、ひとりでも感動を与えることができるって素晴らしいなぁ。
そういう仕事してみたい。

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by pear_1021 | 2011-08-15 17:31 | エイガ

木漏れ日の家で

原題は、” Pora umierac”
「死の時」や「死んだ方がまし」と少し暗いテーマのように聞こえるけど、91歳の老女が愛犬とともに死を迎える前に、人生のこと、家のことをじっくり考え、自分と向き合い決断するとても前向きな映画。

91歳になるアニェラは、ポーランドのワルシャワ郊外の森の中に建つ古い洋館で、愛犬フィラデルフィアと静かに暮らしています。内容はほとんどが家中でのことで、毎日愛犬フィラと会話を交わしたり、窓から両隣を観察するのが習慣というなんてことない日常。まわりから見れば、地味で実につまらない生活と思われるだろうが、そんな生活の中には喜び、辛さ、寂しさ、葛藤いろいろなモノが詰まっています。

この映画は、モノクロで陰影が美しく、木漏れ日の煌めきはカラ―以上に眩しい。光と影をかなり意識的に見せており、ガラス越しの歪んだ像や反射する光など、キラキラした映像は万華鏡をのぞいているよう。
この独特の味のあるガラス窓。アニェラが外の世界を観るときは、いつも窓ガラス越しで、両隣の生活や風景、亡き夫との生活、幼い頃の息子との思い出を映し出し、心の中にも煌めきが蘇ります。

とても静かな映画で、時計の音、マッチで火をつける音、普段の生活の中でかき消されるであろう音が耳の中にすーっと入ってきて、アニェラと一緒にゆっくりと穏やかな時間を過ごしているような、ゆったりした気持ちになります。
思い出のシーンや後半に流れる音楽もやはり美しく、モノクロームにぴったりで、物哀しいような、小さな喜びが芽生えたような複雑な感情が湧き出てきます。


そしてアニェラがとても魅力的。美しく刻まれた皺、91歳とは思えない眼力。身につけているものも上品で素敵だし、鏡の前でワンピースをあてがってニッコリ微笑む姿、電話をとるために、2階の階段からバタバタ降りてくるところなどは、少女のように愛らしい。
また家のこと、家での生活を大切にしていて見習う所がたくさん。
最後のアニェラの決断にも、共感できました。

それから忘れてないけないのが愛犬フィラ(フィラデルフィア)の演技! アニェラの話に相づちを打ったり、電話が鳴ると、アニェラと一緒にバタバタ階段を走り降りるところ、くるくる変わる表情が素晴らしい。そして最後のシーンの表情にはやられました。
猫派のわたしですが、ちょっと犬いいかも。。と思いました。

このアニェラ役のダヌタ・シャフラルスカさんは、撮影時91歳で、撮影後も同時に3つの舞台をこなしたんだとか。ものすごいパワー。

「美しく老いる」ってこういうことなんだなぁ。こんな風に素敵に歳を重ねたいと思える映画でした。それにしても、今回は観客の年齢層がいつも以上に高かったなぁ…


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by pear_1021 | 2011-08-15 15:43 | エイガ

守破離

先日、ある方から「守破離」の話をしてもらいました。
有名な言葉ですが、 わび茶を大成した千利休が残した茶道の心得。

 「規矩作法 守り尽くして 破るとも 離るるとても 本を忘るな」


このことを守破離(シュハリ)と言います。

この言葉は知っていたけど、意味については深く考えてなかった。

「守」は、指導者からの教え、基礎をしっかりと守る 「破」は、今まで学んできたことに疑いの目で見てみる、教えてもらったことと違うやり方でやってみる。「離」は型から離れ、自分のオリジナルを創造する

型破りなことするとしても、やはり基本はきっちり身につけておかないということ。
改めて聞いて、がんばらなくちゃと思ったのでメモとして残しておきます。
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by pear_1021 | 2011-08-08 15:34 | メモ