仕事でお世話になっている会社の近くにある写真屋さん。
年始の話になるけど、年始早々撮影のお願いをしていた。でも年が明けて出勤してすぐ、カメラマンの方から
電話があり、撮影を延期してほしいとのこと。商品の発売の関係もあって延期されるとマズイんだけどなーと
思ってたけど、どうやら3代目社長さんがお亡くなりになられたとのこと。多臓器不全で62歳という若さで。
わたしは、その社長さんとお会いしたことはないけど、社長さんの書くブログをたまに拝見してた。
フィルムカメラのこと、日常で感じたこと、病気のことなど、会ったことはなくてもその文章に人柄が滲み出てて、仕事の合間にたまに読んでほっこりした気持ちになったり、カメラのことなんぞわからんくせにフィルムカメラのこととか考えたりしてた。
訃報を聞いたとき、会ったこともないのに心の中が少しスースーした。もうブログが更新されることはないのか…
その社長さんの息子さんは、いつも画像が入ったCD-Rを会社まで持ってきてくださる。朗らかでものすごくいい人。部内で洋七さん(少しだけ似てる、でももっと若い)というあだ名もついている。洋七さんは、配達にきたら、いつもおしゃべりをしてくれて楽しませてくれる。
この前撮影にいったら、洋七さんは、「社長」と呼ばれてた。
4代目社長誕生。
ラフなシャツにジーンズからパリっとしたスーツに変わってた。
それでも、相変わらずな洋七さんだった。
でも配達は別の方が来るようになった。
そうやってまた次世代へ受け継がれていき、お店の歴史が刻まれていくんだなぁ。
この不況の中、次々とお店が入れ替わっていく中で、ずっと続けていくということは本当に貴重で、
常にあるということで街の人々は安心し、街の顔にもなっていく。
「アジアンジャパニーズ」という本の中で、フランスなどヨーロッパの10年前の街の写真をみても、そんなに変化はなく同じ建物が残っていたりするが、日本だと変わりすぎていてどこかわからない、そんなことを書いてたような気がする。変わらない街ってのも素敵だと思うんだけどなぁ。